新人さんだったり若手看護師さんの悩みの一つにルート確保が苦って方は多いんじゃないかと思います!
僕自身もルート確保、苦手というか、できるかぎりやりたくないと思って仕事してました💦
今では、そんな思いもすることなく働けています
自分で言うのは何ですが、ルート確保ヘタではないと思ってます(笑)
そこで救急の看護師を10年やってきて、ルート確保が上手くなるコツをお伝えできたらと思います!
救急での経験をもとに、ルート確保のコツをお伝えします!
ルート確保の上達のコツと聞くと、技術的なことに目が行きがちになると思います
しかし個人的には技術的なことに加え、マインド的な部分もとても大事だと思っています!
そこで、今回はマインド的なことと技術的なことの2つに大きく分けて説明していきます。
マインド的コツ
本などでは技術的なことは当然書かれていますが、マインド的な部分に触れているものはないんじゃないかと思います
しかし、人に針を刺す行為はやっぱり怖いものであり、ましてや意識がいい患者では失敗できないというプレッシャーもかかってきます
そして、失敗が重なるスランプ期ってないでしょうか?僕自身もあります
スランプ期って、どこかで弱気になっていて、取れるという自信がないから手技に戸惑いが生じ失敗が続くように思います
気持ちで負けてたら、そりゃ負ける!
このような恐怖やプレッシャーに打ち勝つことで、変にかまえることなく上手にルート確保できるようになると思います
マインド的なコツとして以下3つを説明していきます
- 取るしかない!と思う
- 絶対確保できる!と思う
- 挑戦し続けるスタンス
取るしかない!と思う
人間やっぱり失敗するかもしれないなどといったマイナス感情には、無意識のうちに引っ張られるものです
このようなマイナスの感情を持たないことが大事だと思うんですが、ではどうやって持たないようにするか・・・
僕自身は「取るしかない!」という強気の姿勢で挑むようにしています
救急外来にはショックやCPA(心肺停止)の患者はよく運ばれてきます
そのような患者のルート確保はやっぱり難しいことが多い
しかし、取れないかもしれないという弱気な感情はなく、取るしかないという思いで挑んでいます
絶対確保できる!と思う
これも上記の「取るしかない」というマインドとほぼ同じですが、個人的には大切なものかと思います
これは特殊なケースかつ個人的な経験からの話ですが、
ルート確保できないとまずいという極限の境地にたつことで一段上抜けて上手になったように思います
通常の救急外来であれば、自分が失敗したとしても誰かが代わりに取ってくれるという保険をどこかでかけていると思います
しかし、救外から離れた現場活動では看護師は一人しかいないため、自分しかいません
そのようなとき自分を鼓舞するかのように、「絶対できる!絶対取れる!」と言い聞かせています
上記のような「取るしかない!」「絶対できる!」という感覚からか、普段の救急外来では選ばないような血管を選ぶようになりました
めちゃくちゃ細かろうが、全然血管が見えなかろうが、これ血管よねと思えば指すようになりました
挑戦し続けるスタンス
上記のような「取るしかない!」「絶対できる!」というマインドで挑戦し続けることで、一段上抜けて上手になったように思います
ただ単に経験を重ねるだけでも上手になるとは思いますが、この上記のようなマインドで挑み続けることで上達の速さは変わってくると思います
上記のようなマインドを持ちつつ、救急外来であったり病棟でも、切迫した状況下でのルート確保に挑戦することが大事です
技術的コツ
ここからは技術的なコツとして5つ説明していきます
- 末梢側から挑戦する
- 触れて血管を見極める
- 血管を上手く怒張させる
- 皮膚を引っ張る
- 前腕以外に血管がないか探してみる
末梢側から挑戦する
まずは手背などの末梢にある血管からトライします
理由は、穿刺した部位から薬剤が漏れる可能性があるためです
同じ血管では、その位置より中枢側にしか穿刺できなくなるので、末梢側からトライするほうが良いです
触れて血管を見極める
実際に血管に触れてみて血管の特徴を掴みます
一般には
このような血管が確保しやすいと記載してあることがあります
- 丸くて太い
- コリコリとして弾力がある
- まっすぐで蛇行していない
しかし個人的にはコリコリとして弾力のある血管は針をさしても血管が逃げてしまう可能性が高いので選びません
どうしてもそのような血管しかなく選ばざるを得ないときは、あとは逃げないようにいかに押さえることができるか…
押さえることが上手くできれば見えており刺しやすい血管ではあるんでしょうが💦
血管を上手く怒張させる
血管を上手く怒張させることで、成功率は上がります
怒張させる方法は一般的に
- 駆血帯を締める
- 手をぐっと握ってもらう
このような方法で怒張させますが、しっかり怒張させようとしすぎて駆血帯を強く巻きすぎたりしてしまうことはないでしょうか
駆血帯は、強く巻きすぎると逆に血流が途絶えてしまい、怒張しづらくなります
経験がものを言ってしまうかもしれませんが、実践を重ねどれくらいの強さでまくのが良いか試しながら覚えてみてください
また、親指を中にいれて握ってもらうのも上手く怒張させるコツです
これは指先の血流が増えることで怒張させられるようです
皮膚を引っ張る
今まで経験を重ねてきて、個人的にはこれが一番大事なんじゃないかと思っています
後輩の穿刺の様子をみていて、失敗するときの一番の原因が引っ張り不足によるものだとさえ思っています
良い血管があっても上手く固定ができず血管に逃げられています
上手く引っ張って固定できるかがコツです
皮膚の引っ張り方には2つあります
- 留置針を持っていない方の手の親指で、穿刺部位より手前の皮膚を抹消側へ引っ張る方法
- 留置針を持ってない方の手で腕を包み込むように持ち、左右に引っ張る方法
引っ張ることでしっかり固定ができ穿刺が上手くいく確率が上がるのも事実なんですがデメリットもあります
それは血管が見えづらくなること
やっぱり見えないと不安な気持ちがでてくる→見えてる方が良い→だから押さえない→血管が逃げて失敗する
これが苦手な人のたどる道筋な気がします
上手な人ほど、ぷりぷりな血管は選ばず
見えない血管、浮いてこない血管ほど逃げないことを知っています
見えなくなると不安になると気持ちは、とても分かります 僕もそうでしたので💦
しかし押さえる前は、そこに血管があったのだから大丈夫です 必ずそこには血管があります
勇気を持って穿刺してみてください そしたら逆血があるはずです!
この感覚が身についてくると見えなくても自信を持って穿刺できるようになります!
前腕以外に血管がないか探してみる
いくら血管を探してみても、ないものはないときがあるのも事実
そんな時には、前腕だけでなく、他の場所にも血管がないか探してみるのもコツです
探す場所としては、前腕になければ、前腕の裏側にないか探ってみてください
裏側にもなければ、そのまま上腕にもないか探してみる
上腕がなければ、反対側の前腕→反対側の前腕の裏側→反対側の上腕
このような順番で血管がないか探ってみてください
そしたら案外あったりします
どうしてもなかったら最終手段の下肢です
以外に下肢にいい血管があったりします!
まとめ
ルート確保のコツとして、マインド的な部分と技術的な部分に分けて説明してみました
本だったりネット記事では技術的な部分に触れているものしかないように思います
しかし、個人的には技術的なことだけではなく、マインドもすごく大事だと感じています!
上記の内容をルート確保時の参考にして頂けましたら幸いです
以下参考にさせて頂いたHP、文献です
ルート確保がうまくいくコツ5つ|ルート確保の達人になる!【1】 | 看護roo![カンゴルー] (kango-roo.com)
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