ICU看護師におすすめの参考書7選

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ICU所属になった新人看護師さんやICUに異動になった看護師さんは、何から手をつけたらいんだろう、何から勉強したらいいんだろうという思いがあるかと思います

そこで救急を10年経験して、おすすめできる参考書を7つ紹介します

紹介する7つの本を読むことでICUのことは大まかには理解できるようになると思います

救急での経験をもとにお勧めの本を紹介します!

7つ紹介しますが、看護全般、人工呼吸器、心電図、CHD、抗生剤に分類して紹介していきます!

目次

ICU全般

まずはICUにおける看護全般について学べる参考書を3つ紹介します

3つの参考書で内容が被るところが多々でてきますが、それはそれだけ重要だということです

被るところが出てくると面倒だなと思うかもしれませんが、復習できたり違った切り口で書かれていることもあります

内容一緒だからと読み飛ばすのでなく知識を深めるためにも再度学びなおすことをおすすめします!

これならわかるICU看護

おすすめの参考書1冊目です

まずはこの一冊というもので、この参考書を読むことでICU看護の大枠を捉えることができると思います

こらならわかるICU看護
総合評価
( 5 )
メリット
  • イラストや図が多く直感的に理解しやすい
  • ICUで必要な知識が網羅されている
デメリット
  • 強いてあげるなら上級者向けではない

イラストや図が多くわかりやすく読みやすいので、最初の一冊には良いです

読みやすい本でICU全般の看護が網羅されており手堅く学ぶことができます

  • 総論 ICUナース必須の知識「ショック」の理解
  • 1.呼吸モニタリング
  • 2.酸素投与
  • 3.人工呼吸管理
  • 4.人工呼吸器離脱
  • 5.循環モニタリング
  • 6.補助循環
  • 7.ペーシング
  • 8.輸血、輸液管理
  • 9.血液浄化
  • 10.薬剤投与
  • 11.感染管理
  • 12.代謝管理
  • 13.栄養管理
  • 14.体温管理
  • 15.ドレーン管理
  • 16.脳神経モニタリング
  • 17.ポジショニングと早期離床
  • 18.画像の見かた

内容としては上記のようになっておりICU必須の知識が網羅されています

この1冊を読んでおけば大丈夫なんじゃないかってくらい!

どの本を買おうか迷っているなら、この本をポチっておけば間違いない本です!

ICUに配属されたら、これをもっておけば間違いない1冊!

こんな人におすすめ

ICUに配属されて何から勉強をはじめたら良いか迷っている人

ICUにおける知識をまんべんなく学びたい人

ICUにおける知識を復習したい人

ICU3年目ナースのノート

こちらの参考書もICU看護全般について学ぶことができます

ICU3年目ナースのノート
総合評価
( 4 )
メリット
  • 図や表が多くわかりやすい
  • 実際にICUで働く看護師のノートから作られている
  • ICUに必要な知識を網羅的に学べる
デメリット
  • ノートにようにまとめてあるので人によっては読みにくいかも

こちらの参考書はノートというだけあってノートのように図や表を使いまとめてあります

やはりノートのようにまとめてあるのがポイントで内容が頭に入ってきやすいのでおすすめです

  • 栄養管理
  • 体液量はどう評価する?
  • カテーテル管理とモニタリング
  • 輸血
  • 呼吸の生理と血液ガス分析
  • 酸素療法
  • 胸部X選写真
  • 心電図の読み方
  • 循環器薬と鎮痛・鎮静薬の身体への相互作用
  • 冠動脈バイパス術後管理
  • 心臓弁置換術後管理
  • 腹部大動脈瘤術後管理
  • 胸部大動脈瘤術後管理
  • IABP管理
  • PCPS管理
  • CHDH
  • 食道再建術後ドレーン管理
  • 腹腔ドレーン管理
  • 肝切除術後管理
  • 脳の解剖整理と脳ドレーン
  • 体位管理
  • 気管切開時の気道チューブ管理
  • 薬剤投与時の周辺知識と技術
  • 抗菌薬

上記のように内容としてはボリューム満点

ボリューム満点だけど、必要な知識は網羅されていると思います!

ICUにおける知識を深めることができる1冊!

こんな人におすすめ

ICUに慣れてきて知識を深めたい人

ICUにおける知識を万遍なく学びたい人

ICUナースポケットブック

こちらもICU全般のことが学べます

内容としてはクリティカル領域の看護ケアとクリティカル領域の主な疾患に分けられています

ICUナースポケットブック
総合評価
( 4 )
メリット
  • 観察とケアのポイントがわかりやすい
  • ポケットブックというだけありポケットに収納できるサイズ
  • MEMO欄があり書き込める
デメリット
  • ポケットに入れると重たい

観察とケアのポイントがわかりやすく解説してあります

そしてなんと言ってもこの参考書の特徴なんですが

ポケットブックというだけあって本当にポケットに収納できるサイズだということ

質問されて調べたいことがあっても、ポケットからすぐに出し問題解決ができる!

  • 第1章 クリティカル領域での看護ケア
  • 第2章クリティカル領域のおもな疾患
  • 付録 ICUでのケアに必須の知識

この本の特徴ですがMEMO欄があり、先輩などから学んだことを直接かつ、すぐに記入することができます!

施設特有のこととかあると思うので、オリジナルの参考書を作ることができます

先輩に質問されたことなどもポケットから出し、すぐに調べることもできる!

こんな人におすすめ

学んだことをポケットに忍ばせて、いつでも調べることができる状態にしておきたい人

ICUにおける知識をまんべんなく学びたい人

番外編:ICU実践ハンドブック

この本は持っている人を多く見かけますが、新人さんだったり、異動者の方で、これからICUのことを学んでいく段階の人にはあまりおすすめできないと思います

理由としては新人さんたちには内容が難しいじゃないかと思います

ICUで数年間経験し、これはどういうことなんだろうと疑問を持ち、深く調べるのに辞書的に使うのにはとても役に立ちます

なので、ある程度経験を重ね、知識を深めていくような段階の人には、おすすめできます

ちなみに僕はICUに所属になったし、勉強やらないとと意気込んで、この参考書に手を出しましたが配属になった当初は内容が難しく、途中で挫折してしまいました💦笑

人工呼吸器

ICUで働く以上、人工呼吸器を見ない日はないんじゃないかと思います

1年目の頃は正直、人工呼吸器の知識が無さすぎて、よく怒られていたし、なにしろ呼吸器のついた患者を受け持つことがとても怖ったことを今でも覚えています

人工呼吸器に対する苦手意識を持っている方も多いんじゃないかと思います

そんな苦手意識をもたれている人工呼吸器ですが、勉強をして少しずつでも理解できてくると面白くなってくることも事実

そこで人工呼吸器のおすすめの1冊を紹介します

Dr竜馬の病態で考える人工呼吸管理

人工呼吸器でおすすめの1冊!

Dr竜馬の病態で考える人工呼吸管理
総合評価
( 5 )
メリット
  • 呼吸生理から理解が深められる
  • 病態で人工呼吸について考えることができる
  • グラフィックモニターから肺の状態をアセスメントできるようになる
デメリット
  • ページ数は多い
  • 図やイラストは少なめ
  • 中級者以上向け

正直今まで紹介してきた参考書と比べると図や表は少なく、とっつきにくさはあります

しかし、呼吸整理から呼吸の基礎に関して詳しく、かつ、わかりやすく解説してあるので、呼吸・人工呼吸に関する知識は格段に上がると思います

  • 第0章 人工呼吸10か条
  • 第1章 呼吸不全の考え方 人工呼吸に強くなるための基礎知識
  • 第2章 病態ごとの治療がわかる人工呼吸の考えかた
  • 第3章 人工呼吸器のモード
  • 第4章 人工呼吸器設定① VCV
  • 第5章 人工呼吸器設定② PCV
  • 第6章 人工呼吸器モニター
  • 第7章 酸‐塩基平衡
  • 第8章 トラブルシューティング
  • 第9章 人工呼吸器離脱
  • 第10章 NPPV
  • 第11章 病態別アプローチ

内容としては上記のようになっておりボリューム満点!

理解の難易度も★印で1個~3個で示してあり、初学者は★1個から進め、慣れてきたら★2個3個とステップアップしていけるように構成されているのも良いです

人工呼吸器に関して知識を深められるので、ある程度人工呼吸器に慣れてきた人にもおすすめできる一冊かなと思います

ただ新人さんには難しく感じる部分もあるかもしれません💦

人工呼吸器に慣れてきて理解を深めたい人にはおすすめの1冊!

こんな人におすすめ

人工呼吸を深く理解したい人

グラフィックモニターから肺の状態をアセスメントできるようになりたい人

病態ごとの設定を理解できるようになりたい人

この本はおすすめの本なんですが、新人さん向けではないのも事実💦

そこで新人さん向けの本も紹介していますので、こちらも読んでいただけると、おすすめの1冊に出会えると思います!

心電図

心電図については看護師である以上、ICUとか関係なく必要な知識かと思います

心電図は様々波形はあり、とても難しく感じるかた多いはず、、、

最初にどの参考書をもとに勉強するかで心電図に対する苦手意識とかも変わってくるんじゃないかと思います

そこで優しく解説してあり、かつ大事なポイントはしっかり押さえてあるものを紹介します

レジデントのためのこれだけ心電図

心電図おすすめ1冊!

レジデントのためのこれだけ心電図
総合評価
( 5 )
メリット
  • 優しくわかりやすく解説してある
  • 大事なとこだけしっかり解説してある
  • 難しい用語はなし
デメリット
  • 大事な心電図のみ解説
  • 中級者以上には向かない

タイトルからわかるように医師に向けに書かれたものです

医師向けのものと聞くと、看護師がそんな本読んで理解できるんだろうかと思うかもしれまんせん

しかし、とても分かりやすく解説してあるので全然問題なく読み進めていけます!

  • 第1章 心電図を読む前に知っておくべきこと
  • 第2章 超緊急な不整脈
  • 第3章 緊急な不整脈
  • 第4章 経過観察でよい不整脈
  • 第5章 不整脈アドバンス
  • 第6章 虚血性心疾患
  • 第7章 丁寧に見る心電図
  • 第8章 複数の疾患を考える心電図
  • 第9章 系統的な読み方と鑑別診断

大事なとこだけ解説!と帯に書いてある通り、本当に大事なとこだけ解説してあるので、とてもとっつきやすいです

各章も・超緊急な不整脈、・緊急な不整脈、・経過観察でよい不整脈などに分かれており、初学者にはわかりやすく整理されていると思います

これから心電図の勉強を始めるという方には本当におすすめできる一冊です!

こんな人におすすめ

これから心電図の勉強を始める人

てっとりばやく心電図の大事なことを知りたい人

CHD

CHD(CHDF)もICUで働く以上、必ず勉強が必要になるものかと思います

CHDに関する参考書はあまり多くなく、なかなか良いものがなく勉強するのが難しい💦

なので僕は今でも苦手意識があります💦

そんな中これはと思える一冊があるので紹介します

こういうことだったのかCHDF

こういうことだったのかCHDF
総合評価
( 4 )
メリット
  • 図やイラストが多く理解しやすい
  • 透析・濾過を例えを使いイメージしやすく説明してある
デメリット
  • 計算式もでてきて難しく感じるところもある(やむを得ない)

こちらの参考書も図やイラストが多く、わかりやすく解説してあります

ただ計算式も多く出てくるため理解するのが難しく感じる部分があるのも事実!

頑張って学習して理解できるようになるとCHDに対する怖さも無くなってくるので頑張りどこかと思います💦

  • CHAPTER01  用語・略語の生理
  • CHAPTER02 拡散とは?ろ過とは?半透膜とは?
  • CHAPTER03 ヘモフィルターとは?
  • CHAPTER04 CHD(除水なし)
  • CHAPTER05 CHF
  • CHAPTER06 CHD(除水あり)
  • CHAPTER07 CHDF
  • CHAPTER08 CHD・CHF・CHDFの効率比較
  • CHAPTER09 CRRT血液系回路にはストーリーがある
  • CHAPTER10 液系の生理と総復習を兼ねたCRRT練習問題
  • CHAPTER11 CRRT圧解釈
  • CHAPTER12 CHDFによる炎症性サイトカイン除去には議論があることを知る

内容としては上記のようになっています

CHDFと聞く苦手意識を持つ方がいると思いますが、それは理解できていないことが原因だと思います

人工呼吸器と同様に、CHDFの理解が進んでくると怖さも無くなってくると思います!

初めてCHDFについて勉強するって人にはGOOD!

こんな人におすすめ

初めてCHDFについて勉強する人

慣れてきたけど理解を深めたい人

抗生剤

抗生剤に関しても、ICUに関係なく看護師である以上必要な知識かと思います

正直なところ1、2年目のころは、とりあえず感染してるから抗生剤投与しているんだくらいのことしか考えていませんでした💦

しかし、なぜこの抗生剤を使用しているんだろうとか、なぜこの抗生剤に変更になったんだろうというのがわかるようになってくると、患者の病態生理もわかるようになり、面白くなってきます

そこで抗生剤に関する参考書も紹介します

絶対わかる抗菌薬はじめの一歩

抗生剤のおすすめの1冊!

絶対わかる抗菌薬はじめの一歩
総合評価
( 4 )
メリット
  • 抗菌薬に関する基本的なことが網羅されている
  • 各抗菌薬の重要ポイントが一目でわかる
デメリット
  • 図やイラストが少ない
  • 文字ばかりで読みにくい

この本も研修医向けに書かれたものなので、図やイラストは多いとは言えないので、とっつきにくさは正直あります

しかし、抗生剤に関する基本的なことは網羅されているので勉強して損はないと思います

  • Lecture1 すっきりわかる感染症へのアプローチ
  • Lecture2 各抗菌薬の特徴と使い方
  • いざ実践!CaseStudy

内容としては上記のようになっています

読みにくいとこがありますが、この本で学ぶことで

たくさんある抗生剤の中から、どれを、どのやって、どのようなタイミングで、使用するのかが理解できるようになると思います

看護師と働く以上、抗生剤を使用しないことはないと思います

医師に指示されたから使用するのではなく、なぜこの抗生剤を使用するのかが理解できたら患者のことをより理解できるようになり、看護するのが面白く感じるように僕はなりました

抗生剤の理解を深めるのにおすすめの1冊

こんな人におすすめ

抗生剤の勉強を始めたいひと

抗生剤の理解を深めたい人

抗生剤の使い方を学びたい人

まとめ

以上7つのおすすめの参考書を紹介してきました

いかがだったでしょうか?

ICUの看護全般に関する参考書は3つ紹介しましたが、最初はどれか一つで良いと思います

この中の3つから選ぶとすれば、最初は「これならわかるICU看護」から読み進めるのがおすすめです

働きながら勉強するのは本当に大変だと思いますが、紹介した参考書を学習することで、ICUで必要な知識は大体カバーできると思います

どれか一つでもみなさんの参考になるものがあれば幸いです

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