最近よくX(旧Twitter)上で、急性期ケア専門士というものを見かけます
恥ずかしながら僕はこれがどんな資格なのか知らなかったので調べてみました!
調べてみると第2回の試験が2024年5月にあるので、最近できた資格みたいです。
新しい資格なので、救急で働いていても知らない人が多いのも納得です。
急性期ケア専門士とは…?
この記事を読むことで、現段階で把握している内容ではありますが急性期ケア専門士がどんな資格で、どういったメリットがあるのか、どんな人に向いているのかがわかるかと思います!
急性期ケア専門士とは
急性期ケア専門士とは、日本急性期ケア協会が認定しているものようです。
協会の説明によると、
急性期ケア専門士とは、急性期ケアを学び、シームレスな連携で、命をつなぐ専門士
急性期ケア専門士は急性期ケア・急変対応におけるスペシャリスト
状態変化の兆候をいち早く察知し、アセスメントから初期対応、医師への報告など急性期におけるケアの実践を行えることを目指す資格
また、病院だけではなく地域医療に携わる医療スタッフの方にも、在宅時から基幹病院への「命のバトンを滑らかに」になぐための実践できるノウハウを習得できる
説明を自分なりに読み解くと、普段行っているケアの充実が図れ、急変対応に強くなれる
また病院の中だけではなく、地域にも着目されており、地域から病院までの医療をシームレスのつなげることに着目した資格なのかなと思いました
今まで受けた研修を振り返ってみると、災害関係の研修には参加したことがあるんですが、地域から病院までの医療に関して学べるものは、受けたことがないので自分にとっては新しい視点のように思えました!
急性期ケア専門士4つのポイント
4つのポイントに分けて学ぶ内容が説明されていました
- Point1 突然の急変対応に自信が持てる
- Point2 急変に対する苦手意識を克服する
- Point3 地域から病院まで「命のバトン」をつなぐ
- Point4 資格取得後も最新のケアを継続的に学習
Point1 突然の急変対応に自信が持てる
ここでは、急変対応に対応できるプロの視点を学び、急変対応に自信がもてるようになる内容のようです
急変時の見逃してはいけない兆候に気付き症状別による初期対応を学び、突然の急変対応に対応できるになることが目標とされています
状態の変化に気付き、アセスメントして、各疾患・症状ごとに初期対応ができる。居合わせた現場のリーダーシップをとることができ、その後、先輩やドクターにも根拠だてて報告できるようになる
Point2 急変に対する苦手意識を克服する
ここでは、「体の変化に気付けない・・・」「どのタイミングで病院につなげばいいの・・・」「何を報告すればいいの・・・」といった不安や苦手意識を持った方はたくさんいるけど
- 急性期の専門家から学ぶ機会がない
- 今さらわからないことを先輩や同僚に聞くことができない
といった理由から、なかなか苦手意識を克服できずにいる方に向けて苦手意識を克服するためのカリキュラムのようです
Point3 地域から病院まで「命のバトン」をつなぐ
ここでは、超高齢化社会であり、地域に帰っていく患者を見越して、
地域と病院、職種や立場を越えて、お互いを尊重して急変時・病状悪化時の連携をなめらかにしていく「バトンタッチをスムーズに」することが重要と説明されています
地域医療・介護に携わる、医師や訪問看護師・リハビリ職・介護スタッフ・ケアマネジャーは、突然の利用者の状態変化にも慌てずしっかりと在宅でとれる最善の方法で急変対応を実践できるノウハウを習得することが目標のようです
Point4 資格取得後も最新のケアを継続的に学習
資格取得後も知識が古くならないように、最新の急性期ケアや臨床のトレーニングを継続的に学習することができるようです。
オンライン研修とオフライン研修(実地研修)、ハイブリット研修(オンライン+オフライン)など様々な方法で研修が行われるようです。
急性期ケア専門士カリキュラム
ここではカリキュラムについて説明していきます
以下、急性期ケア協会HPの抜粋です
- 救急医療に関する定義と概念
- 急変発見時の初期対応(急変とは/心肺停止時の対応/在宅・施設での心肺停止の対応/急変時の初期対応)
- 急性期に求められるリーダーシップ
- 症状別アセスメント(意識障害/呼吸困難/胸痛/腹痛/吐血/腰背部痛/頭痛/失神/痙攣/めまい/麻痺/発熱)
- 急性期医療における家族支援
- 災害時の救急医療(災害医療とは/災害発生時における急性期ケア/昨今の災害/新型コロナウイルス感染症/災害時の心理的ファーストエイド)
- 超高齢化社会における急性期医療(今後の救急医療の展望/救急外来・急性期病棟における認知症ケア)
- 小児救急の特徴と課題
- 救急・集中治療部における終末期ケア
- 急性期医療の課題と解決に向けて
以上10つのカリキュラムに沿って学習を進めていくようです
災害医療や小児救急は救急で働く上では切っても切り離せないところだと思うので、個人的には気になるところではあります
受験資格
次のいずれかの免許および実務経験年数を有する者と表記されています
経験年数2年以上 | 経験年数3年以上 |
・医師 ・看護師 ・保健師 ・薬剤師 ・理学療法士 ・作業療法士 ・言語聴覚士 ・介護支援専門員 ・臨床検査技師 ・救急救命士 ・放射線技師 ・介護福祉士 | ・准看護師 |
こうやって見ると様々な職種にむけた資格だということが理解できます!
詳しくは日本急性期ケア協会のHPをご参照ください
受験希望のみなさまへ | 一般社団法人日本急性期ケア協会 (jaca2021.or.jp): 急性期ケア専門士とは?救急看護師が調べてみた!調べてみて思うこと
救急10年目で急変対応が苦手とは言ってられないので、取るかどうか迷うなぁというのが正直なところです
しかし、改めて自分の急変対応について客観的に見る良い機会になるんじゃないかと思ったのと、後輩育成の観点でも教え方・伝え方を学ぶ良い機会にはなるんじゃなかいかと思いました
また、Pointの3つ目の「地域から病院までの命のバトンをつなぐ」という観点は今まで学んだことがなかったので、今後より地域が注目されていくことを考えると学ぶべきもののように感じます
あと災害医療や小児救急は多少の知識はあっても、経験は少なく苦手意識を持った人は多いように思います
急変対応がメインかと思いますが、災害医療や小児救急など、実は救急看護師が苦手意識を持っているところを学べるのもいいなと思います
どういった人におすすめなのか
まだ受けたことがないので、今からどういった人におすすめなのか伝えるのもおかしな話ですが・・・
調べた限りだと、やっぱり急変対応に苦手医意識をもってる人にはお勧めできるものなんじゃないかと思います
あと僕のような自身の急変対応を振り返ってみたい方や今後、注目される地域との連携という観点を学びたい方には有益のあるもののように感じます!
調べてみて僕自身は受けてみようかなと思います!
受けてみて、どういった試験だったのか、どういった人におすすめできるのか改めてブログでお伝えできたらなと思います
以上、何か参考になるものがあれば幸いです
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