救急看護師に求められる資質６つ

救急に興味があるんだけど、どんなことが求められるんだろうとか、自分自身は救急に向いているんだろうかと不安を抱いている方もいると思います

僕自身も救急に興味があり救急を志望しましたが、このような不安がたくさんありました

そこで今回は実際に救急で働いてきて実感した救急看護師に求められる資質６選について説明していきます

救急看護とは

まず救急の看護師はどんなことをしているのか簡単ですが説明しておきます

その上でどんなことが求められるのか具体的に触れていきたいと思います

やはり救急といえば外傷患者です。救急で働く以上、外傷患者に会わない日はないんじゃないかな

または、急性心筋梗塞、心不全などといった循環器疾患や脳梗塞や脳出血といった脳卒中疾患の患者など内因性の疾患

その他にも、いろんな科のありとあらゆる疾患に遭遇します

そんな救急車で運ばれてる患者に対して、点滴を取って薬剤を投与したり、心電図を取ったりしています

その他にも、気管挿管の介助や胸腔ドレーン挿入介助など、診療の補助・介助など行っています

ものすごく簡単ではありますが、以上のようなことを救急看護師は行っています

学習意欲

では実際にどのような能力が求められるのか具体的に触れていきたいと思います

まずは学習意欲です

一番初めに学習意欲？なぜ？と思われた方も中にはいるかもしれません

4、5年目の時には、学習意欲が大事なんて一切思わなかったけど今はこれが一番大事なんじゃないかと思うほどです

救急で働いていると、最初に触れたようにありとあらゆる疾患に出くわします

そして医療は日進月歩。

なのでいろんな疾患に対応できる知識が必要だし、常に勉強し新しい知識を増やしていかなければならないと感じています

そして、向上心がある人は先輩看護師・医師含め救急の現場では好かれます

「経験を積みたいんで重症患者さんを診たいです」「挿管介助したいです、胸腔ドレーンの処置介助を経験したいです」

こういった言葉は、意欲あるな・向上心あるなとみなされ、やはりいろんなことを教えたくなるんだと思います

知識を増やすといった意味だけではなく、人間関係を円滑するといったところで学習意欲は求められます

判断力・決断力

救急現場には患者の重症度・緊急度に合わせて3段階に分かれています

（ここでは1次～3次救急の詳しい説明は省きます）

1次救急も担っている現場ではトリアージを行います

トリアージを行う上で大切なのは患者の緊急度・重症度を判断すること

この緊急度・重症度の判断を誤ると患者に多大なる影響を与える可能性があります

また、救急外来に重症患者含め多数患者がいる場合、患者一人に対して医師が必ずそばにいるわけではありません

そういったときに患者に何らかの変化が行った時に、それを医師に伝えるべきなのか看護師で対処可能なのか、などあらゆる場面で判断し決断することが求められます

柔軟性

救急外来で働いていると、医師からの指示であったり、事務からの電話、患者からの要望などが一斉に求められることはよくあります

また、複数患者いるときに複数の医師から採血や点滴、心電図など指示が飛んできたりなど・・・

このような多重責務に対して、何を一番最初にこなし、何を後に回すか優先順位を決めて行動することは非常に大切です

その他にも、救急外来では救急医だけではなく、他科の医師にも診察依頼をすることがあります

そのようなときに医師と医師の間に看護師が挟まれることがあります

「救急の先生にこう言っといて」「なんであの医師はこんなこと言っての？」など

こういった時に双方に不利益がないように柔軟に対応することも時には求められます

コミュニケーション能力

先にも触れました救急外来ではありとあらゆる疾患に出くわすため、いろいろな科の先生に会います

また人間いろいろ。いろんな考え方があります。

いろんな科のいろんな医師とコミュニケーションをとり治療が円滑進んでいくよう調整することが求められます

その他にも救急の現出では、救急隊の方、MEさんや技師さん、時には事務の方と接する機会があります

医師だけはなく、その他のスタッフと連携し救急医療チームが上手く機能するように調整することも救急看護師の重要な役割の一つです

ストレス対処能力

救急で働くということは、生死を分ける救命の現場という特性上、緊張感や責任を感じやすくストレスが溜まりやすいです

また、そういった場だからこそ、医師や先輩看護師の口調が荒くなることはよくあります

1秒を争う救急現場だから仕方ないよねと、いつまでも気にせず気持ちを切り替えることが必要です

また、ストレスを発散させるため休日の過ごし方もとても大切だと思います

休日に趣味の時間を設けたり、睡眠時間をたくさんとなるなどストレスを貯め過ぎず、仕事ではベストなパフォーマンスを保てるような工夫が必要です

体力

体力に関しては、看護師である以上、どの科であろうと必要なんじゃないかと思っています。

救急では、最近コロナの影響でPPEを着用する機会も多いので、そのことも踏まえてお伝えしたいと思います

うちの病院では救急車で来院される患者は全例PPE対応をしています

PPEを一度着ると画像検査や問診の結果など合わせて、コロナの疑いが晴れるまでPPEの着用は必須です

なので2～3時間PPEを着用したままというケースはよくあります

また、夜勤ではPPE着用のこと、かつ、仮眠休憩以外は椅子にも座れないことがあります

このことを加味しても体力は必要だなと最近つくづく実感しています

まとめ

以上みてきたように救急の看護師には、「学習意欲」「判断力・決断力」「柔軟性」「コミュニケーション能力」「ストレス対処能力」「体力」が必要だと思っています

どれも必要な能力だとは思いますが、仕事をしていく上で徐々に身についていくもの・スキルアップしていくものだとも思いますので、お互い頑張っていきましょう

以上、参考になれば嬉しいです