前回の記事でICUの特徴やICU看護師の役割について説明しました
ICUでは、重篤な急性機能不全にある患者さんや、容態観察が必要な患者さんにたいして、集中的な治療・看護を提供する特殊な病棟です。
内科・外科を問わず重篤な状態にある患者さんを受け入れ、さまざまな疾患・症状の治療に関われる点が特徴。
そこで、今回はそんなICUの環境に向いている看護師の特徴について説明していきます!
前回の記事で、ICUの特徴や看護師の役割について書いてますので、よければ参考にしてみてください!
今回はICU看護師に向いている人の特徴についてです!
今回の記事では、ICUの看護師ってどんな特徴があるんだろうと疑問に思っている人や、ICUに興味がある人の参考になるかと思います!
何事にも冷静に対応できる
ICUは、重症度が高く容態が急変しやすい患者が多いの特徴です
そんな特性上、緊急での処置が入ったり、様々な検査が追加になったりします
そんな中でも冷静さを保ち、感情をコントロールすることは大事
ICUでに治療やケアは患者の命に関わることが多く、予測不可能な状況が続くことはよくあること
その中でも看護師は常に冷静に対応することが求められるため、感情に流されず判断できる人が向いています
臨機応変に対応できる
ICUでは基本、1~2人の患者を受けもちます
なので、看護単位から考えると一般病棟の看護師と比較すると、受け持ち患者数の多い一般病棟の方が多重責務という観点では、大変だと思います
しかし、ICUで例え2人持ちでも重症度が高ければ多重責務になることはあります
重症な患者ほど、行う作業は多いです
CVから大量輸液を行い、鎮静剤、昇圧剤などシリンジポンプでたくさんの薬剤を投与している時は、交換の頻度がすごいです
薬剤を吸い上げるなどの準備に結構時間が取られらりします
そうこうしている間に処置が始まったりなど・・・💦
また、重症患者であるからこそ、一つの行動が患者に与える影響は大きいです
例えば昇圧剤を使用しているシリンジポンプの交換を後回しにしてしまい患者の血圧が下がってしまったなど…
たくさんある業務の中から患者を第一に考え臨機応変に優先順位を考えて行動することが大切!
協調性がある
少し個人的な意見かもしれませんが・・・
ICUでは患者を受け持つのは1人か2人なので、効率良く動くことができ自分だけの業務であれば回せないことはないです
ただし、これは急変や処置などがないとき
患者の急変時や処置などがあれば、看護師1人で業務は回すのが困難なときはよくあります
そんな時に、協調性を持ち周りの看護師と上手くコミュニケーションを取れる方が業務を進めやすいのも事実
助けられたら、助け返すの持ちつ持たれつの関係を日頃から構築していくことが重要です
そのほうが圧倒的に仕事は早く終わる!
ストレス発散が上手
ICUは重症度や緊急度の高い患者を対象している特性上、ストレスがかかりやすい環境であると思います
業務を日々こなしていると、慣れてくる部分はあるとは言え、自分の一つの判断ミス・行動ミスで患者に大きな影響を与える可能性があることを考えると今でも怖いです
例えば、判断ミス一つで血圧が下がったり、自己抜管やチューブ類の自己抜去に繋がったりなど
個人的にはストレスの貯めすぎは日々のパフォーマンスを下げるものだと思っています
判断力の低下を防ぐなど、日々の業務のパフォーマンスを下げないことも大事!
パフォーマンスを下げないように、以下の記事を参考にして頂けると幸いです
このようにICUはストレスフルな環境です
1~2日過ごすだけであれば、耐えることはそんな難しいことではないかもしれません
しかしICUで働くということは、数日ではないです
そのため、やはり長い期間働くこと、判断力や決断力をベストな状態に保つためにもストレスと上手に付き合っていくことが大切です!
学習意欲が高い
ICUの看護師で、救急に関する知識や高度医療の知識を学び続けられる人は成長し続けられると思います
医療は常に進化しており、最先端の医療を提供するためには、新たな知識やスキルを取り入れる意欲が必要です
10年の看護師を経験してきましたが、知らないことってまだまだたくさんあるなと実感する毎日です
また、疾患について理解できていると、医師や他の看護師や多職種の方との連携やコミュニケーションもスムーズになります
そして、学習意欲の高さは周りからも評価されます
学習したきたことを活かし積極的に処置などをこなせば、意欲あるなと前向きに評価されます!
迅速かつ適切なアセスメントができる
これは向いている人の特徴として挙げるか迷いました💦
アセスメント能力は経験や学習を通じて身についてくるものだと思ったからです
しかし、大事な能力でもあると思うので紹介したいと思います!
ICUは患者の容態が急変する可能性が高く、その状況を適切かつ迅速にアセスメントすることは大切です
患者に起こっていることを適切に判断し、看護師の判断で様子を見て良いのか、医師に報告すべきなのか判断を求められることは本当によくあります
医師への報告に苦手意識を持っている方もいらっしゃるかと思いますが、患者の状態を適切に把握できアセスメントできることで、多少なりとも自信をもって報告できるようになると思います!
また、その判断に責任を持てるようになる大事
迅速かつ適切に患者の状況をアセスメントする能力は本当に必要な能力かと思います!
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おまけ
これは完全におまけ的な意見で、日頃から感じていることです
ICUでは鎮静をかけている患者が多く、正直看護師のペースでケアや処置をすすめていくことは可能なんですが
そんな中でも患者のことを第一に考えて行動できる看護師は見ていて素敵だなと思います
そんな看護師でありたいなと常に日頃を思ってはいるのですが、自分自身がそんな看護師であるかはわかりません💦
まとめ
ICUの看護師に向いている人の特徴を6つ紹介してきました
ICUの患者は重症度・緊急度が高く、処置や検査なども多く柔軟に対応しなければならない場面も多々あります
そんなICUで必要な能力、向いている人の特徴としては以下のようなものがあります
- 何事にも冷静に対応できる
- 臨機応変に対応できる
- 協調性がある
- ストレス発散が上手
- 学習意欲が高い
- 迅速かつ適切なアセスメントができる
以上のような特徴があればICUに看護師に向いているなと思いますが
これは働きだして経験を積むことで身に着けられる部分もあります!
ICUに興味がありICUの看護師と働いてみたいと思う気持ちがあるのであれば、ぜひ挑戦してみてほしいなと思います!
以上、何か参考になるものがあれば幸いです!