今回は救急外来の看護師のデメリットについて話していきたいと思います
救急の看護師はイメージが良いなどメリットがたくさんある一方でデメリットもあります
救急の看護師を10年してきて、正直にこれはデメリットかなと思うものを紹介していきます

救急での経験をもとに正直に救急のデメリットをお伝えします!
どんなデメリットがあるのかなと考えてみたんですが大きく分けると精神的なものと肉体的なものに大別できました
そして圧倒的に精神的なものが多かった💦
それではどんなデメリットがあるのか話していきたいと思います
体力的にハード


これに関しては皆さんがイメージしている通りかと思います
救急といえば忙しそうで体力的になんかしんどそうといったイメージ
これはイメージ通りで肉体的にしんどいのは本当かなと思います
経験上、肉体的にどうしんどいのか3つに分けて説明していきます
重症患者対応後の疲労
やっぱり救急と言えば救急車対応
僕が働いている病院は3次病院ということもあり重症患者も運ばれてきます
重症患者の対応は緊迫感がある中で、救命に関する処置に追われます
救命処置対応中はアドレナリンが出ていることもあり、それほどしんどさを感じることはありませんが処置が一段落してホットした瞬間に疲れが一気に襲ってきます
しかも、重症患者が1件ならまだしも2件同時に対応、もしくは立て続けに対応しなければならないときもあります
さすがに10年も救急にいると良い意味での慣れもあり、以前と比較すれば疲れにくくなったとは思いますが…
全力で戦った後の疲労感は半端ないです
ただ疲労感だけでなく救命できたときは達成感もあります!
休憩が取れないことがある
休憩が取れないのは別に救急に限った話ではないと思いますが💦
救急車が途切れない日ってのが、たまにあります
常に救急外来の患者対応スペースが埋まってる状況
そしてこの中には重症患者がいたりして、休憩に行ける状況ではないなんて良くあります
余談ですが、こんな忙しい中で、休憩に行けるようにいかに工面するかが、その日のリーダーの役割だったりします
忙しい時ほど、やはりこれが難しい💦
「せめてご飯だけでも食べておいで」なんてのは良くある話です


年末年始、祝日、休日の勤務は忙しい
一般病棟だと休日の方が落ち着いているっていう話は聞きますが救急はその反対
一般外来の空いていない休日や年末年始や祝日は忙しくなります
そして年末年始とかは特にそうなんですが、人がゆっくり休んでる時に忙しく働くのって精神的にしんどいものがあります
「世間一般の人たちは休日を満喫して、いまごろおうちでのんびり過ごしてんだろうなぁ」
なんて思いながら出勤しています(笑)
その分平日とかに休んでるので何一つ文句は言えないんですが💦
精神的にハード


ここからは救急外来で働いていて精神的にしんどいなって思うことを4つ紹介していきたいと思います
僕は看護師2年目からお手伝いという形で最初は救急外来の勤務が始まったんですが、今でも外来で働き始めたときのことは鮮明に覚えてます(笑)
はっきり覚えてるくらい怖かった。心臓がばくばくだった。これが正直な感想。
救急外来で働くと意識するだけでも精神的にすごいしんどかったなと思います
それでは具体的にどうしんどかったのか説明していきます
重症患者への対応
肉体的なしんどさのところでも触れたように、救急外来には重症患者が運ばれてきます
救急外来で働く上で一番の負担になっているのが、この重症患者への対応じゃないかなと個人的には思います
重症患者が運ばれてくるってだけで本当に怖くて、心臓ばくばくして緊張しまくってました
緊張感が半端なかったです
うちの病院ではドクターヘリも飛んでるので、不謹慎ですがヘリ飛ぶなって思うこともありました
それぐらい重症患者への対応は怖かった
この緊張感や恐怖をどうやって乗り越えたのかはまた別の機会に触れたいと思います
いろいろなことがとにかく不安
救急外来では、様々な科の様々疾患に出くわします
やはり幅広い知識は求められ、何がわかってて何がわからないのかもわからない状況なんて普通です
上記のようにわけわからない状況なんで、とにかくいろいろなことが不安でした
どういった不安があったかなと整理してみると…
- 知識・技術がないのに自分にできるのだろうかという不安
- 重症患者がきたら自分で対応できるのだろうかという不安
- ドクターに怒られるんじゃないかという不安
- 先輩に怒られるんじゃないかという不安
こんな不安を抱えながら日々仕事してました
今では職場環境も少しづつ変化してきてて、医師も先輩看護師も優しくなったなとは思うけど
外来で働き始めた当初は、優先順位間違えたり、変なことしてたら、めちゃくちゃ怒られてました
もちろん患者の命に関わることなんで、怒られても当然ではあるんですが💦
言い方とか起こる場所とかあるんじゃないかと思ってました


人間関係
人間関係については、これもどこの部署でも同じかと思いますが…
心理的安全性が言われる今では、怖い先輩も少なくなってきたように思いますが、以前は怖い先輩だらけでした
挨拶してもフルムシなんて普通だし、理不尽に怒られるし、陰口も普通にありました
救急の看護師って怖いイメージあると思いますが、まさにその通り
怖かった(笑)
救急の看護師って体育会系の人多いし、プライドが高い人が多いように思います
ただでさえ重症患者の対応に精神的負担を感じているのに、こんな先輩たちと一緒に働かないといけないのは本当にストレスでした
患者対応
看護師なんだから患者に献身的に尽くすことも大事なんですが、時に患者にストレスを感じることがあるのも事実です
救急外来では、威圧的な態度の患者が来ることもあるし、時には暴力をふるってくる患者もいます
暴力をふるうのは本当に極稀ですが、ないわけではないです
また中には紹介状を持って夜間救急外来を受信し、その科の先生に診察してもらえると思っている方もいます
夜間だと当該化の先生はおらず日中に受診になることを伝えると怒り出す人もいます
日中は忙しくて受診できない気持ちはわからないでもないんですが、システム上やはり厳しい
こういう患者対応で困ったときは、福井大の林先生の言葉を思い出すようにしています
「救急は徳を積むところ」
この言葉に何度救われたか…しんどい時はこの言葉を思い出すようにしています
なぜ夜間に受診せざるを得なかったのか患者の気持ちに立ち、患者の抱える問題をどう解決するか
すこし大げさだけどこれが救急でのプロではないかとも思います
まとめ


以上のように説明してきましたが、救急外来の看護師には体力的な部分と精神的部分のデメリットがあると思います
デメリットもあるけど、それ以上にたくさんのメリットがあるのが救急の看護師
個人的には、今見てきたようなデメリットを乗り越える価値は十分にあると思います!
以上、みなさんの参考になるものがあれば幸いです


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